番号題名作詩年月日曲(賛美歌ほか)
D01春のいのち1985.02.26作曲:Tatsuo Koike

雪わり草が 山に萌(も)え
小桜草が 野に笑ひ
乳房にすがる 羔(こひつじ)の
すがたは春の いのちかな

池の真中に 泉湧き
緋(ひ)鯉真(ま)鯉の 往(ゆ)き交(か)へば
歌ひて躍る 若人(わこうど)の
すがたは春の いのちかな

宵闇(よいやみ)迫る 西空に
かがやき出でぬ 星一つ
神話伝説 ゆたかなる
すがたは愛の 神秘かな
D02視よ此の人ぞ!1985.02.28作曲:Tatsuo Koike

ああベートーヴェン! 生涯の
彼の涙を 誰か知る
「第二の我」は 遂に無し
この世は仮りの 宿なりし

音はひびけど 音の無き
旅路を独(ひと)り  辿(たど)りつつ
森と小川を      眼にて聴き
「パストーラル」を  奏(かな)でたり

見よ此の人ぞ!    孤独なる
音の芸術(たくみ)の 巨匠(きょしょう)なり
なやみ苦しみ つき貫(ぬ)けて
世に投ぜしは 「第九(だいく)」なり

孤独なれども その心
力と愛に みなぎりて
あらゆる人の 胸をうつ
音曲(しらべ)の波は かぎりなし
D03マッチ売りの少女――アンデルセンの童話に因んで――1989.12.29小山作之助作曲「夏は来ぬ」

雪吹雪(ふぶ)く 大晦日(おおみそか)の夜(よ)
街人(まちひと)に マッチをひさぐ
素足(すあし)のままの 乙女子(おとめご)よ

買う人の 絶えてなければ
やむを得ず 家のはざまに
寒気(さむさ)のあまり 蹲(うずくま)る

「おお寒い マッチを擦(す)ろう」
乙女子は 手を火にかざす
まぼろしの煖爐(なんろ) はや消えぬ

また灯(とも)す 見えしは夕餐(ゆうげ)
その蛾鳥(がちょう) 歩み来たれり
消ゆる火に伴(つ)れて 消え去りぬ

また點(とも)す 現はれたるは
樅(もみ)の木よ その灯火(ともしび)は
み空の星と のぼりゆく

星一つ 空より隕(お)ちぬ
「誰かの死」 祖母の言を
憶(おも)い出(いだ)して 火を点(とも)す

「おばあちゃん 伴れて伴れてよ
天国へ 伴れてちょうだい!」
マッチを擦つづけ 叫びたり

明(あ)けそめぬ 年の始めは!
雪(往き)まくら 笑(え)みの乙女の
美(は)しき幻影(まぼろし) 誰か知る

その他聖歌等

番号題名
聖歌 623番 (新聖歌465番)いつかは知らねど
1
いつかは知らねど
いつかは知らねど 主イエスの再び
この世に来たもう 日ぞ待たるる
その時聖徒は 死よりよみがえり
われらも栄えの姿とならん
2
悩みは終わりて 千歳の世となり
あまねく世界は君に仕えん
荒野に水湧き 砂漠に花咲き
み神の栄えを仰ぎ得べし
3
されば萎えし手を 強くし求めよ
弱りし膝をも 伸ばして歩め
約束のごとく 主は世に来たりて
迎えたもうべし そのみ民を
4
その日を望みて 互いに励まし
十字架を喜び 負いて進まん
嘆きも悩みも しばしの忍びぞ
たのしきたたえの 歌と変わらん
5
携え上げられ 主イエスに抱かる
その日の喜び いかばかりぞ
備えは終われり いざ来りたまえ
花婿なる主よ 救い主よ